平成14年度学校教育改善研究事業実施計画書

〜 その1 〜

1 学校教育改善研究事業の実施期間

補助金交付決定を受けた日から平成15年3月31日まで

2 研究推進課題

基礎・基本の定着をめざす学習指導のあり方

3 研究推進課題の設定理由

 新教育課程の実施に伴う教科の時数の削減によって,学力低下が懸念されている今日,教育の基本の見直しが迫られている。
 本校では,昨年度,聞く力を育てることを重点に学習指導を行った結果,毎時間の授業に真剣に取り組む児童が増えてきている。しかし,自ら課題を見つけ,進んで解決しようとする意欲とそれを支える基礎学力(読み・書き・計算)の定着は十分とは言えない。
 また,昨年度は,第3学年と第6学年において,算数科の少人数指導を実施し,学力の向上を図った。これについて保護者へのアンケート調査や学級PTAでの話し合いを行 った結果,個に応じた指導は充実し,与えられた課題には一生懸命取り組んでいるが,依然として受身的な理解にとどまり,基礎・基本の定着は十分でないという実態も浮き彫りになった。
 そこで,本年度は,算数科を中心に従来より積み上げてきた問題解決的学習の充実とドリルやテストによる基礎学力の向上,少人数指導やT.T指導におけるきめ細かな指導の工夫に着手し,主体的に学習に取り組み,基礎・基本を獲得する児童の育成をめざしたい。
 さらに,この研究を行う上で,視野に入れなければならない完全学校週五日制の中での家庭学習のあり方,土日の様子を把握するための日記指導など,時代の要請から生まれる教育の課題についても研究の幅を広げたい。

4 研究推進校等の概要

(1)学校名  満濃町立満濃南小学校
(2)校長名 山下清明     
(3)所在地 香川県仲多度郡満濃町大字吉野74番地
(4)学年別,児童・生徒数及び学級数

学年
第1学年
第2学年
第3学年
第4学年
第5学年
第6学年
障害児学級
児童数
43
43
47
34
45
43
10
265
学級数
15

(5)学校の特色
 満濃南小学校は,満濃町南部の田園地帯に位置している。南には阿讃山脈がそびえ  近くには日本一のため池である満濃池があり,田畑や山々の緑に囲まれた豊かな自然  環境にある。児童数265人 学級数15学級(内 障害児学級4学級)の中規模校である。
 本校の児童は三世代同居が比較的多く,祖父母の援助によって穏やかで素朴な情緒が育成されている。基本的な生活習慣は比較的身に付いており,学習や諸活動にも落ち着いた取り組みが見受けられる。反面,教師の指示を待つ児童や自己判断力が十分でなく周囲の雰囲気に流されてしまいがちな児童が目立ち,自らの課題を見いだし主  体的に行動することができない面も見られる。また,恵まれた環境の中にあるとはいえ,地域の中で学ぼうとする態度や体験活動が欠如している児童が増加している。

5 研究計画等

(1)研究のねらい
 完全学校週五日制の現状の中で,家庭学習をも視野に入れた学習指導のあり方が強く問われている。授業をよりよく理解し,学習内容を定着させるには,家庭での予習,復習がある程度欠かせない。ところが,本校の児童においても,家でどのように勉強したらよいのか分からない児童や効率の悪い学習方法が習慣化している児童が多いのではないかと予想される。そこで,家庭との連携の中で、家庭学習を支援するための手引書の発行が考えられる。また,本校では,昨年度より日記指導に重点を置いて,学習指導と生徒指導の融合を図っており,その成果が些少ではあるが反映されてきつつある。
 そこで,本研究の機会を契機に,家庭学習や日記指導の側面から個を見つめなおし,算数科を中心に教科の基礎・基本の定着を図っていきたいと考える。

    (2)研究内容
    @ 家庭学習を視野に入れた学習指導のあり方
    本校児童の家庭学習の実態と課題の分析
    基礎学力(読み・書き・計算)の定着度の把握と課題の分析
    効果的な宿題の出し方
    家庭学習を支援するための手引書の編纂

A 個の変容を把握し,指導に生かすための特色ある日記指導
○ 毎日の日記指導による学校や家庭での学習や生活の評価
○ 土日の日記指導による家庭での学習状況及び生活リズムの評価と望ましい学習習慣づくりのための個に応じた支援(抽出児童の追跡調査等を含む)

B 算数科における問題解決的な学習の有効性及び少人数やT.Tの有効性の立証
○ 数学的なものの見方,考え方を育てるために,目標を分類,明確化し,見通しを持って,自力解決していく学習過程を大切にした授業づくりと評価 
○ 少人数やT.Tなどの指導形態の工夫によって生まれる成果と課題の分析

(3)研究方法
@ 算数科の家庭学習をモデルに,日記指導によって収集したデータをもとに「家庭学習の手引き」を作成,発行し,自学の習慣の定着を支援する。

A ドリルの時間を日課に位置付け(朝のドリルタイム・毎週金曜日の4校時),基礎学力(読み・書き・計算)の定着を図るとともに,学習目標到達度テストにより到達度を診断し,診断結果をもとに改善策を練る。

B 毎日の日記指導及び土日の日記指導をきめ細かく実施し,学校や家庭での学習や生活の様子を把握するとともに,土日の過ごし方については記録をもとに分析し,指導に生かすとともに家庭との情報交換を密にしながら信頼関係を築き指導の効果を上げる。

C 算数科を中心に授業研究を行い,問題解決的な学習及び少人数やT.Tの有効性について評価し授業改善を図る。

D 学習参観日に少人数やT.Tを取り入れた授業を計画的に公開し保護者の理解を得るとともに,学級PTAを開催し,少人数やT.Tのアンケート調査結果をもとに推進状況を話し合い,事後の指導に役立てる。

E 指導の質を高めるために,計画的に講師の招聘を行い研修する機会を持つ。また,先進校の取り組みを視察し研究に役立てる。

(4)研究成果の評価方法
@ 「家庭学習の手引き」を全家庭に配布し,アンケート調査によって家庭学習の状況を把握するとともに,保護者の意見を集約し,その後の研究に反映させる。

A 日記指導の分析結果をもとに,学習習慣に問題を持つ児童に対して,個に応じたよりよい学習プランを示すことができたかを検討する。

B 基礎・基本の定着について,3学期に学習目標到達度テストを実施し,前年度のデータと比較することにより成果と課題を明確にする。
   
C 本事業について,保護者へのアンケート調査を実施し,結果を分析することにより,成果と課題を洗い出し,問題点の改善に努める。

(5)研究計画(当該年度以降の補助期間中の研究計画について記入すること)

年 度
研 究 内 容
当該年度
(第1年次)
○ 本校児童の家庭学習の実態と課題の分析
○ 基礎学力の定着度の把握と課題の分析
○ 家庭学習を支援するための手引書の編纂
○ 日記指導による家庭での学習や生活の評価
○ 算数科における問題解決的な学習の有効性の研究
○ 少人数指導やT.T指導の有効性の研究
第2年次
○ 本校児童の家庭学習の実態と課題の分析(1年次と比較)
○ 基礎学力の定着度の把握と課題の分析(1年次と比較)
○ 家庭学習を支援するための手引書の改訂
○ 日記指導による家庭での学習や生活の評価(1年次と比較)
○ 算数科における問題解決的な学習の有効性の研究(1年次の深化)
○ 少人数指導やT.T指導の有効性の研究(1年次の深化)
第3年次
○ 第1年次と第2年次の研究の深化と拡充
○ ホームページを使ったネットワーク上での情報交換
○ 3年間の研究のまとめと今後の課題

 

 

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